

今の社会に謙虚であること。
わたしたちは、デザインについて永遠の求道者でありたいんです。そのためには、今の社会のしくみがどのように成り立ってきたのかを、知る必要があります。
なぜなら、日々のいとなみから生まれてきた未来。
そのものにわたしたちは、生きているからです。
「デザイン思考である」ということは、すべてを受け止めて何かを見いだすことです。
好き勝手デザインするのは、デザイナーのエゴです。
もしかして5年や10年くらいのデザインであれば、すぐに壊れてしまうかもしれません。
100年、500年を視野に入れたデザインが存在することを知った上で、今の世にあってデザインする。
そんなアイデアやデザインをつくり創り出せたら素晴らしいと思いませんか?
日常は宝箱。
日常の中に宝物のカケラがつまっています。
しかし、まだ誰も気がついていません。
何気ないところに溶け出しているほころびがあります。そのひづみとキッカケ見つける目を養うのです。
非日常を見つけては創り(プロトタイプ)、また壊して創り続けることで未来が現れてきます。
クリエイティブ・ジパングを取り戻そう。
世界を旅したマルコ・ポーロは、日いづる国「ジパング」でその芸術性や精神性の高さに魅了されました。
そして、「東方見聞録」に現しました。
なぜ、そこまで驚いたのでしょうか。
そこには「クリエイティブ」ー「創造性」が満ち満ちていたからです。
シルクロードから流れてきた胎動を、日の本というフィルターで受け流して、さらに独自性を加えて深化させた。
その結晶(クリスタライズ)を、日常に現してきたのが、わたしたちの先輩たちではないのでしょうか。
わたしたちの活動は、目の前のことを実現することだけではありません。
この国に願われている天のビジョンを見つけ出す旅をはじめたにすぎません。
その天のデザインをどのように、地上に現像すればいいのか?
一般人であるわたしたちは、それを肌で知っている。
まだ、見えていないだけです。
見えるようになれるんです。
もっと日本の中に「創造的な信頼(クリエイティブ・コンフィデンス)」を取り戻すことのために尽くしたい。
そんな大きな願いを掲げて、世界を驚かせたいと思っています。
